引越しを機に、今まで愛着のあったギター&ベースを買取してもらうことを決断しました。
そこで、バンド仲間の友人が楽器店で買取査定の担当をしていたので、アコギ買取の相場と高く売るためのポイントを詳しく聞いてきました!
アコギ買い取りの相場とは?
アコギは木材の振動によって音が出る楽器であり、弾けば弾くほどに音が育ち、良くなっていきます。
そのため、もしも家に弾いていないアコギが眠っているのであれば、楽器店などに売り、弾いてくれる人に受け継いでいくことも、良い選択肢のひとつ。
アコギの買取相場は、ざっくりといえば新品購入価格の40%〜60%ほど(状態が良ければ)。購入してから年月が経つ等して状態が悪くなれば、さらに下がります。
アコギはその本体から音が出る生の楽器であり、楽器店では木材に含まれる水分量が変わらないように、厳しく管理されています。
したがって新品で購入してから全く使用していなかったとしても、アコギがおいてある環境によって、アコギの状態は変わってしまうのです。
とはいえ一口にアコギといっても、多くのブランドやメーカーから発売されており、種類は様々ですよね。
中には貴重で高い値段がつくアコギもありますから、同じアコギでも買取価格相場に違いが出るものまた事実。
そこで、次にアコギを売る際のメーカー別買取価格相場を紹介します。
市場相場や楽器の状態、作られた時期や工場、また過去の修理の回数などによって、買取価格が前後する場合がございます。
アコギのメーカー別の相場
Martin(マーチン)
マーチンは、アコースティックギター(アコギ)の王様と呼ばれるほど、高いクオリティと長い伝統を誇るアメリカのギターメーカーです。
創業は1833年であり、数あるギターメーカーの中でも老舗中の老舗といえます。
今も世界中で数えきれないほどのアーティストが愛用しており、アコギのイメージや原型を作り上げたメーカーといっても過言ではありません。
マーチンのギターは決して安価ではありません。
しかし中には、新品で300万円を超える値段のギターもあるため、モデルや製造年によって買取価格は変動します。
- D-18(2017年製)・・・100,000円
- D-28(2017年製)・・・120,000円
- D-28(1970年製)・・・130,000円
- 000-42 Authentic1939・・・600,000円
- D12X1AE・・・52,000円
- CTM D-45・・・750,000円
Gibson(ギブソン)
ギブソンは、アコギのもう一つのスタンダードと言えるアメリカのギターメーカーです。1902年にマンドリンメーカーとして創業し、その後にギターの製造にも着手し始めました。
アコギだけではなく、エレキギターも多く生産しているギブソンですが、アコギも根強い人気を誇っています。
ワイルドで荒々しいその音色は、ギブソンサウンドと名付けられるほど名高いものです。
ギブソンのアコギは、安い価格帯でも新品で15万円前後からのラインナップとなり、高級ギターの類に属します。
年代や状態によっても価格が前後しますが、比較的値崩れはしにくいといえるでしょう。
- J-45(2017年製)・・・110,000円
- J-45(1960年製)・・・170,000円
- Hummingbird・・・160,000円
- J-160E・・・80,000円
- J-200・・・400,000円
Taylor(テイラー)
テイラーは、世界的なアコギメーカーです。創業は1974年と比較的新しいですが、その品質の高さから、あっという間に世界に浸透していきました。
ボディの形状は演奏しやすいように合理的にデザインされており、プリアンプ内蔵で様々な音色をコントロールすることもでききます。
アコギながら、手元で音色を調整できるというのはテイラーのアコギの強みと言われています。
テイラーの価格帯は、10万円台からと安くはありません。
ただし、モデルや内蔵アンプの性能によって買取価格は異なり、同じような見た目でもひと目では見分けがつかないこともあります。
- 214ce-CF DLX・・・120,000円
- 815ce・・・200,000円
- GS Mini・・・50,000円
- 414ce V-Class Narrow・・・280,000円
- Custom GAce-Macassar・・・800,000円
Yairi(ヤイリ)
ヤイリギターは、岐阜県に工房を置く日本のギターメーカーです。
設立は1935年で、国産の高い品質と丁寧な仕上げで今も人気を博しています。
アコギを大量生産する企業は多くありますが、ヤイリは上位モデルであればあるほど、なにもないところから職人が手作りをしています。
名の知れた職人も在籍しており、アコギメーカーというよりもアコギ工房という呼び名のほうがふさわしいかもしれません。
国内のミュージシャンには愛好者も多く、テレビなどのメディアで目にしたことがある方も多いでしょう。
また、日本ならではの桜や花の彫刻を施されたモデルもあり、価格帯も様々です。
- LO-KK7 2014年製・・・32,000円
- Custom Shop SJ-90・・・17,000円
- MYT-1・・・35,000円
- RFK-110C・・・52,000円
- TF-90NS・・・63,000円
アコギの査定の2つのポイント
①メーカー・型番・製造年など
まずどの楽器でも同じですが、アコギを査定する際でも、メーカーと型番・製造年などを詳しく調べていきます。
同じ型番でも、作られた場所や使っている木材などによっても査定価格は変わってきます。
もしWEBなどで簡単査定する際にも、できるだけ詳しい情報を伝えることで、より正確な査定価格を出すことができますよ。
②楽器の状態
次に、アコギを査定するときに大切なポイントは、ずばり木材の状態です。
アコギの音は、その楽器から生で出される音が全て。
エレキギターであれば、ピックアップやアンプによって音を変えることもできますが、アコギは基本的に生音(なまおと)で勝負する楽器です。
つまりアコギは、手入れを怠ってしまえば、どんなに高級なモデルでも良い音が出ません。また、良い音が出なくなってしまったら、基本的にはその音を劇的に良くすることはできないのです。
私が楽器店で勤務していたとき、アコギを買い取る際にはネックの反りや傷の有無など、木材の状態を特に見ていました。アコギは傷や凹みがあったときに、直すことが得に難しいのです。
アコギを少しでも高く売る3つの方法
①弦を張りっぱなしにしない
アコギを少しでも高く売ろうと思ったならば、「弦を張りっぱなしにしない」ことは重要です。
アコギに弦を張り、チューニング(音合わせ)をした状態ならば、ネックに70kgの負荷がかかっています。
その状態で放置してしまえば、ネックに反りが出てしまうのです。ネックは中に「ロッド」と呼ばれる調整用の金属が入っていますが、基本的には細長い木材でできています。
そのため、長い時間負荷をかけ続けることで、アコギの状態は悪くなってしまいます。ロッドでも調整しきれないほどにネックが反ってしまえば、楽器を直すことがさらに難しくなってしまうのです。
アコギは、他の楽器にくらべてデリケートです。楽器の状態には、他の楽器よりも注意を払う必要があるといえるでしょう。
②売る前にアコギを磨いておく
さらに、売る前にしっかりとアコギを磨いておくことも大切です。
ギター専用のポリッシュなどは楽器店などで売っており、ポリッシュを目の細かい布ですりこむことによって、ギターは輝きを取り戻します。
アコギを買い取ってもらう前に、そういった細かな手入れなどを怠らないことによって、より高い値段で買い取ってもらうことができるでしょう。
③付属品は必ず揃えておく
アコギのケースなどの付属品は、できるだけ揃えて買取査定に出すようにしましょう。
アコギの状態が良くても、ケースがなかったりすると、新たに販売店が揃えないとならないため、買取価格は下がってしまいます。
もし別のケースを使用していた場合は、元のケースに戻して、他のケースは別で買取に出すと良いですよ。
アコギ買取のおすすめは?
上記のポイントを踏まえた上で、アコギを買取に出すときは、楽器買取専門の買取業者に出すようにしましょう。
楽器買取専門でない買取業者だと、価値をしっかりと判断できずに安く買いたたかれる可能性もありますので。
その中でもおすすめなのが、『奏屋』という楽器買取専門業者。
奏屋は、店頭買取だけでなく、自宅にいながらも出張して査定してくれる出張買取サービスがあるのでかなり便利!
査定するだけなら無料ですので、まずは無料査定で買取価格を聞いてみると良いですよ。