引越しを機に、学生時代に愛用していたベースを買取してもらうことにしました!
ですが、愛着のある楽器を買取に出すのであれば、どうせならしっかりと査定して評価してもらいたいですよね。
そこで、バンド仲間の友人が楽器店で買取査定の担当をしていたので、ベース買取の相場と高く売るためのポイントを詳しく聞いてきました!
これからベースを買取に出そうと思っていたら、参考にしてみてください。
エレキベース買い取りの相場とは?
エレキベースの買取をお願いしたときの買取相場金額は、新品購入価格の40%〜70%前後です(状態が良ければ)。購入してから年月が経つ等して状態が悪くなれば、さらに下がります。
ベースは演奏方法や使用方法によって、楽器の状態に大きな違いが生まれるため、買取価格にも大きく開きがあります。
またベースを製造しているメーカーによっても、ベースそのものの価値や値段は大きく変動するのです。
次に、エレキベースのメーカー別の買取相場について紹介していきます。
市場相場や楽器の状態、作られた時期や工場、また過去の修理の回数などによって、買取価格が前後する場合がございます。
ベースのメーカー別の相場
Fender(フェンダー)
フェンダーは、ベース(エレキベース)の生みの親とも名高い世界的楽器メーカー。
1945年に、音響機器の修理業に従事していたレオ・フェンダーが設立した老舗です。
フェンダーがベースを発明する前には、バンドで演奏する際のベース音は、エレキギターの音響を変えることで奏でられていました。
そんな状況を見たレオ・フェンダーは、エレキギターと似た形で、だれでもアンプにつなぐだけで演奏できるエレキベースを開発したのです。
フェンダーのベースは、間違いなく世界的なスタンダードです。コピーモデルを製造するメーカーは数知れず、フェンダーのベースの流通量は世界トップクラスといえます。
そのため、古いモデルはヴィンテージとして投資目的で購入されるほどの価値がついており、今もその勢いは衰えを知りません。
また最近は低価格帯のモデルも製造されているため、同じ「Fender」のロゴがついていても値段に大きく開きがあります。
- Jazz Bass 1965年製・・・1,100,000円
- Jazz Bass 1974年製・・・290,000円
- Jazz Bsss 2017年製・・・90,000円
- Precision Bass CS 2011年製・・・190,000円
Atelier Z(アトリエ・ジー)
高い品質と演奏性の良さを誇る国産のエレキベースメーカーが、Atelier Z(アトリエ・ジー)です。
販売会社はデイズコーポレーションで、1989年から国産のエレキベースを世に広めてきました。
アトリエ・ジーの特徴は、伝統に敬意を払いつつも、新しく扱いやすいエレキベースを追求しているという点です。
そのため特徴的なカラーリングを持つモデルが存在しながらも、伝統的なフェンダーデザインにならったベースも販売しています。
アトリエ・ジーは、常に高い品質の木材を調達し、ストックしています。
また、独特なアクティブ回路設計なども手がけており、プレイヤーのセンスや探究心によって、多彩なサウンドを作り出すこともできるのです。
そのため、多くの国産ベースよりも値段設定は高めとなっており、中古でも値崩れがしにくいメーカーのひとつです。
モデルによっても値段は変動しますが、状態によっては高い値段で買い取ってもらえる可能性が高いメーカーといえます。
- M245・・・190,000円
- M265 CTM Gold BK・・・210,000円
- Beta-4・・・180,000円
- M285・・・300,000円
Bacchus(バッカス)
Bacchus(バッカス)は、長野県松本市で株式会社ディバイザーが展開する国産ギター・ベースメーカーです。
高品質ながらリーズナブルな価格展開で、初心者から中級者まで広く人気を得ています。
バッカスの特徴は、サテンフィニッシュと呼ばれるさらさらとした楽器の表面仕上げ方法。ベースのボディに使われている木材の木目が見えるような塗装を施すことにより、ベースに温かみや親しみやすさが加えられています。
バッカスを展開する株式会社ディバイザーは、楽器の修理などのアフターケアも厚く行っており、生産される楽器は長く使ってもらうことを前提として作られているのです。
伝統の長いベースメーカーに比べればそこまで値段は高くありませんが、大切に使っていれば値崩れもしにくいメーカーといえます。
- BJB-1R・・・9,000円
- WL4DX ASH・・・75,000円
- WL4FM・・・80,000円
- WoodLine 417・・・90,000円
ベースの査定の4つのポイント
ベースを売るとき、買取業者や楽器店はどのようなところに着目しているのでしょう。普段ベースにふれることのない人であれば、どのようなところに注目されているのかわかりませんよね。
ベースを買取するときのポイントは、大きく分けて4つあります。
①ネックの状態
ひとつ目は、「ネックの状態」です。
筆者が楽器店でベースを買い取るときには、このネックの状態を特に注意深く見ておりました。
ベースはエレキギターに比べて弦が太く、その分弦の張力も強です。そのためベースの弦をチューニングした状態で、ベースのネックには40kg〜50kgほどの負担がかかっています。
ネックの中には、ネックの反りを直すためのロッドと呼ばれる金属の棒が入っていますが、あまりにもネックが反っている状態だと、ロッドを使っても直すことが難しいのです。
演奏に直接関わる部分でもあるため、買取の際にはネックがポイントになるといえます。
②金属部分の状態
2つ目の買取のポイントは、ベースの「金属部分の状態」です。
金属部分の輝きが鈍くなってしまうと、ベースそのものの印象も変わってきます。
中でも「ゴールドパーツ」と呼ばれる金色のパーツは、サビがついてもそれを取り去るのが難しいもの。
金色のパーツを使用しているベースについては、特に注意が必要といえるでしょう。
③ベースが製造された場所
3つ目のポイントは、「ベースが製造された場所」です。
同じような傷の具合で、同じような年代に作られたベースでも、製造された場所によって値段は大きく異なってきます。
同じメーカーで同じロゴが入っていても、アメリカのカスタムショップと呼ばれるフェンダーの上級工場で作られたモデルと、メキシコで作られたモデルでは値段に雲泥の差が生まれます。
ちなみにフェンダーのカスタムショップで作られたモデルには、「V」のような見た目の「カスタムショップマーク」が入っており、ベースに詳しくない人でも見分けることができます。
④ベースが製造された「年代」
そして最後の買取のポイントは、ベースが製造された「年代」です。
先述したように、60年代や70年代などに製造されたモデルは、それだけでヴィンテージとして高価で取引されることがあります。
フェンダーのベースであれば、60年代と70年代のモデルが特にヴィンテージとしての評価が高く、オリジナルのケースや付属品、パーツが揃っていればいるほど値段が上がるのです。
ヴィンテージのベースの中には、まだ現存が確認されていないモデルも存在します。
そうしたモデルが発見されれば、一千万円を超える値段で取引されることもあるのだそう。
ベースを少しでも高く売る方法
①自分でメンテナンスをする
ベースを少しでも高く売るためには、買取担当の人に見せる前に、できる限り自分でもメンテナンスをしておくことが大切です。
楽器の塗装には「ラッカー」または「ウレタン」という「磨くことで輝く塗膜」が主に使用されているため、正しい方法で磨けば磨くほどに、楽器は輝きを取り戻してくれます。
また、ベースは楽器であるとともに、精密機器でもあります。アンプに接続するための配線が、ボディの中に施されているためです。
中には乾電池を入れて、アクティブな回路で音が出るベースもあります。
もしもベースに乾電池ホルダーがあるならば、乾電池ホルダーから電池を外しておくなど、家電のように優しく扱うことも大切です。
②付属品は必ず揃えておく
ベースのケースや保証書などの付属品は、できるだけ揃えて買取査定に出すようにしましょう。
ベースの状態が良くても、ケースがなかったりすると、新たに販売店が揃えないとならないため、買取価格は下がってしまいます。
もし別のケースを使用していた場合は、元のケースに戻して、他のケースは別で買取に出すと良いですよ。
エレキベース買取のおすすめは?
上記のポイントを踏まえた上で、ベースを買取に出すときは、楽器買取専門の買取業者に出すようにしましょう。
楽器買取専門でない買取業者だと、価値をしっかりと判断できずに安く買いたたかれる可能性もありますので。
その中でもおすすめなのが、『奏屋』という楽器買取専門業者。
奏屋は、店頭買取だけでなく、自宅にいながらも出張して査定してくれる出張買取サービスがあるのでかなり便利!
査定するだけなら無料ですので、まずは無料査定で買取価格を聞いてみると良いですよ。