かつてバンド組んでたドラマーさんがそうなんですが、ドラムセットって楽器の中でもとても大きく、かなり場所を取るし、置き場所に困りますよね。
ですがドラムセットは、バンドのレコーディングやリハーサルなどでは必須となる楽器の一つであり、楽器市場でも需要の高い楽器の一つ。
だからこそ、もしも使用していないドラムセットがあるならば、楽器店や買取業者に買い取ってもらうことをおすすめします。
とはいえ、いざドラムセットを買い取ってほしいと思っても、一体どれくらいの値段で売れるものなのかわからないし、買い取ってもらうならばなるべく高い値段で買い取ってほしいですよね。
そこで、バンド仲間の友人が楽器店で買取査定の担当をしていたので、ドラムセット買取の相場と高く売るためのポイントを詳しく聞いてきました!
これからドラムセットを買取に出そうと思っていたら、参考にしてみてください。
ドラムセット買取の相場とは?
ドラムセットの買取価格相場は、一般的に新品購入時価格の20%〜50%と言われています。(状態が良ければ)。購入してから年月が経つ等して状態が悪くなれば、さらに下がります。
これは、ドラムという楽器の性質上、どうしても傷みやすく、楽器としての劣化が早いからです。
しかしながら、ドラムセットは市場でも需要のある楽器。しっかりとコツを掴んでお手入れすることで、そのまま買い取ってもらうよりも高い値段が付くこともあります。
次に、メーカー別のドラムセット買取価格の相場を紹介していきますね。
ドラムセットの状態や元のオーナー様のプレイスタイル、ドラムセットの経年具合によって価格は変動いたします。
ドラムセットのメーカー別の相場
YAMAHA(ヤマハ)
ヤマハは、言わずと知れた、日本が誇る世界的楽器メーカー。
様々な良質で上質な楽器を手がけているヤマハですが、特にドラムセットの分野では革新的な取り組みを進めてきたメーカーでもあります。
ドラムセットの響きは、ドラムの側面に使われている木材と、ループと呼ばれるドラムの輪郭部分に使われている金属の質によって異なります。ヤマハが使っているカバ材は木材の中でも比較的柔らかいことで知られており、ドラムを叩く際に一定のしなりが生まれます。
また、他メーカーがこぞってループに亜鉛ダイキャストを使用していたころから、ヤマハはアルミダイキャストを使用しています。そのことで音の響きを保ちながらも全体の重量が軽くなり、持ち運びをより便利なものにしたのです。
他にも、伝説のバンドでドラマーとして活躍し根強い人気を誇っていたスティーブ・ガッドと契約を結ぶなど、国産のドラムを普及させるにあたって大きな貢献を果たしてもいます。
ヤマハの作るドラムセットは完成度が高く、他メーカーに比べれば中古でも値崩れがしにくいという特徴があります。
グレードによってドラムセットの値段も様々ですが、どれもしっかりと品質が保たれているのです。
- Stage Custom Birch・・・70,000円
- Stage Custom Birch Bop-Kit・・・25,000円
- Manu Katche Model Junior Kit・・・80,000円
- Tour Custom・・・100,000円
Pearl(パール)
パールは、ドラマーならば誰しもその名前を知っている有名な国産ドラムメーカー。千葉県八千代市で1952年に製造され、今日までミュージシャンや楽器テクニシャンから高い支持を得ています。
YAMAHAを楽器の王道メーカーだとすると、パールはドラムやフルートなどの特化型メーカーといえるでしょう。
パールが手がけている楽器の種類は決して多くありませんが、その分それぞれの楽器に特化し、質の高い楽器を世に送り出しています。
パールを語る上で欠かせないのは、パールがファイバーシェルを世界で初めて開発・採用したということ。ずっと木材が使われてきた部分に、ファイバー素材を採用したのです。
木材が使われている楽器は、その環境や気候条件によってコンディションが変わりやすいのです。
しかしそこにファイバーを採用したことによって、湿度や天候に影響を受けない画期的なドラムセットが完成しました。
日本の細やかな技術と、革新性を兼ね備えたパールのドラムは、決して安価なものではありません。そのため、中古市場でも高値で取引されることもあります。
- DMP984P/C Decade Mapie Bop Club・・・30,000円
- Decade Maple Standard 5pcs Kit・・・80,000円
- VISION VML・・・120,000円
- VISION VB・・・85,000円
TAMA(タマ)
タマは、愛知県は名古屋市の楽器メーカーである星野楽器によるドラムセット・ブランドです。
星野楽器といえば、ドラムセット以外にもエレキギターやアンプを販売していることでも有名な楽器メーカー。
ちなみに、ドラムセットブランドの名前として採用された「タマ」は、星野楽器社長のお祖母様から取られているのだそう。
ただしその名前とは裏腹に、よく鳴る豪快で思い切りの良いサウンドから、ドラム界の豪傑としても名高い評価を得ています。
タマのドラムはゴツゴツとしたイメージのものが多く、激しいドラムプレイを想定して作られていると言われています。
そのためジャズやクラシックよりも、ハードロックやメロコアバンドなどでよく使われているイメージが強くあります。
そしてもちろん、長い歴史のあるタマのドラムセットは、ミュージシャンに寄り添うように、とてもしっかりと作られています。
したがって中古市場でも値崩れしにくく、中古の状態であっても広いミュージシャンに受け入れられるドラムセットといえるでしょう。
- LJL 485-SBO Compact Vintage Kit・・・20,000円
- Starclassic Maple 4pcs Set・・・190,000円
- Star Bubinga Exotix-Scandinavian・・・350,000円
- TBSP1465S-MSS・・・40,000円
ドラムセット買取査定の3つのポイント
ドラムセットを査定するときに重要となるポイントは、主に3つあります。
①ドラムセットの傷やホコリなど外観の状態
1つ目は、ドラムセットの傷やホコリなど外観の状態です。
ドラムはプレイヤーによって様々な方法で演奏され、中にはとても激しい演奏スタイルを支えてきたドラムセットもあります。
ドラムセットは、実際に叩いて音を出す楽器です。そのため、激しいプレイスタイルで本体の損傷が激しいと、どれほど需要のあるモデルであっても高い値段が付かない場合もあるのです。
外観の傷をしっかり調べてみたら、奥深くまでヒビが入っていた、というケースもあります。
外観を奇麗にすることによってスムーズに査定を終えられ、なおかつ傷等が入っていない状態であれば高い値段が付くこともあるでしょう。
②仕様書や保証書などの有無
2つ目は、ドラムセットを購入してきたときについてきた仕様書や保証書などの有無です。
ドラムセットは、タムやスネアなどいくつものドラムの集まりでもあります。
そのため、ドラムセットに使われているドラムがどのような状態で、どのメーカーのものなのかすぐに判断できる状態にしておくことをおすすめします。
ドラムセットに使われているドラムの詳細を伝えるためには、やはり付属品や保証書などがついていることがいちばんです。
③ドラムグッズと一緒に出す
最後の3つ目は、可能な限りドラムを演奏していたときに使用していたアイテムを一緒に査定に出す、ということです。
ドラムを買ったときについてきたものばかりではなく、あとから買った静音用のパッドなど、ドラムセットに関連する商品があることによって査定額が上がることもあります。
楽器店としては、そのまま新しいお客さんに使ってもらえる状態であればあるほど、多少無理をしてでも買い取りたいという想いがあります。
もしもドラムを演奏するときに使っていたグッズが手元にあるのならば、査定の際には一緒に出すようにしましょう。
ちなみに、ドラムのペダルやシンバル、スティックだけでも買取してる場合もありますので、全部そろっていない場合でも査定に出してみると良いですよ。
ドラムセットを少しでも高く売る方法
少しでも高くドラムセットを売るためには、やはりドラムセットのメンテナンスが重要です。
もちろん、ドラムセットは繊細な楽器であり、プロによるチューニングが必要な場合もあります。
ただ、ドラムを支えている足や金属製のパーツなど、磨ける部分だけでも磨いておくことによって、査定額が上がる可能性が高くなります。
ドラムの知識がなかったり、楽器に疎い人であっても、見えるところを奇麗にすることは可能ですよね。
少しでも高く買い取ってもらうために、心がけていただければ嬉しいです。
ドラムセット買取のおすすめは?
上記のポイントを踏まえた上で、ドラムセットを買取に出すときは、楽器買取専門の買取業者に出すようにしましょう。
楽器買取専門でない買取業者だと、価値をしっかりと判断できずに安く買いたたかれる可能性もありますので。
その中でもおすすめなのが、『奏屋』という楽器買取専門業者。
奏屋は、店頭買取だけでなく、自宅にいながらも出張して査定してくれる出張買取サービスがあるのでかなり便利!
査定するだけなら無料ですので、まずは無料査定で買取価格を聞いてみると良いですよ。