ギターの修理方法

ギターのフレット交換方法!交換が必要な3つの時期とは?

カイト
カイト
あ、あれ?ギターの音が出にくい・・・

長年ギターをやっていると、たまに特定の音が出にくくなる時があります。

それは、ネック反りなど様々な原因が考えられますが、その原因の1つなのが『フレットの消耗』です。

ギターのネック反りで音が出ない?確認と調整方法を解説! そんな症状に悩んだことはありませんか? もしもそのような症状が出たときには、ギターに「ネック反り」という現象が起こっている...

ギターの指板には、金属のフレットが打たれていますよね。

そのフレットは消耗品なので、使い続けてるとフレットを交換しなければなりません。

そこで、ギタークラフトの学校の通って楽器店に勤めていた友人に、ギターフレットの交換方法を聞いてみました!

友人・ヒカル
友人・ヒカル
ギターの修理ならオレに任せて!!

ギターのフレット交換とは?

バイオリンやアップライトベースに比べて、ギターは鋭い音感を持たない人であっても簡単に音程調節のできる楽器です。

それは、音程調整のために打たれているフレットのおかげといえます。弦をフレットに押さえることによって、誰でも簡単に音程を調節できるようにできているのです。

しかし、ギターに打ち込まれているフレットが「消耗品」であることは、あまり知られていません。

ギターに貼られている弦は、クラシックギターやフラメンコギターを除きほとんどが金属製です。

金属製の弦を金属製のフレットにあてつけて、またはこすりつけて演奏をするため、長くギターを使うことによって、フレットも摩耗していくのです。

楽器店などで販売されているギターのポップには、

「フレット7割!」
「フレットは5割残っています!」

などの文言が書かれていることがあります。

これは、今どれだけフレットが摩耗しているかを表すための文言なのです。

つまり、ギターにとってフレットの状態はそれだけ大切で重要なことだということです。

ギターのフレット交換が必要な3つの時期

ギターのフレットは消耗品であり、ときには交換が必要だということをお伝えしました。

では、具体的にどんな場合にフレットの交換が必要になるのでしょう?

ギターのフレット交換が必要な時期は、大きく分けて3つあります。

【1】ギターの特定の音がでなくなった、または出づらくなったとき

正しくコードを押さえたり、正しく弦を抑えても、特定の音が出なくなってしまったという経験はありませんか?

もしもその原因が「フレットの摩耗」だった場合には、フレット交換が必要になります。

たとえば、ハイフレットで演奏をすると音が詰まるようになってしまったり、反対にローコードを鳴らすと音がビビるようになったり…ギターの音色の不調は、様々だと思います。

もちろん、こうした症状はギターの「ネック反り」などによって起こることもありますが、フレットが原因であることも多いのです。

特定のフレットが摩耗してしまい、ギターのフレットの高さが均一ではなくなってしまった場合、こういった不調に見舞われることもあります。

フレットの減りが小さければ、フレットを「すり合わせる」という方法で高さを均一にならすこともできますが、もしもフレットの減りが大きなものだった場合には、フレット交換に踏み切る必要があるのです。

特に製造年が古いギターだったり、今は生産を中止しているギターだったりした場合には、全てのフレットをはずし、全く新しいフレットを打ち込む必要があります。

丁寧にフレットを交換することによって、音程や音色の不調は改善されるでしょう。

【2】フレットのバリがあまりにもひどくなったとき

フレットを交換する理由で意外にも多いのが、フレットの「バリ」がひどくなった場合です。

バリとは、ギターのネックのサイド部分に、フレットの金属が飛び出して、文字通りバリバリとした手触りになってしまった状態のことを言います。

ネックは木材でできているのに対し、打ち込まれているフレットは金属でできています。

湿度の変化や乾燥などによって、木材がどんどんと縮んでしまうことで、金属のフレットが大きく露出したり、飛び出してしまうことがあるのです。

フレットのバリは、演奏性が悪いだけでなく、演奏中に怪我をしてしまうことにも繋がります。そのため、なるべく早急に修理や調整を検討することが必要です。

軽い程度のバリだった場合には、「バリ取り」といって、ネックのサイド部分にヤスリがけをすることによって解決できます。

しかしあまりにも大きく金属が飛び出ている場合には、フレット交換をし、フレットを打ち直す必要があるのです。

【3】ギターの仕様を変えたいとき

今使っているギターのまま、仕様を自分好みに変えたい、というときにも、フレット交換が必要になる場合があります。

ギターを演奏するということは、常にフレットに触れるということ。もしもフレットの触り心地や、ギターの触り心地に違和感がある場合にも、フレット交換は有効な手段といえるでしょう。

実は、フレットにはたくさんの種類があります。

ステンレスでできたフレットや、ブラス(真鍮)でできたフレットまで、フレットの素材によってプレイアビリティが変化するのです。

また、フレットの幅についても、様々なものが存在します。

フェンダー系のギターには比較的細いフレットが、またギブソン系のギターには比較的太めのフレットが使われていることが多いのです。

加えて、指板を大きくえぐり、早い指運を可能にする「スキャロップド指板」や、あえてフレットを抜いた「フレットレス指板」という概念も、近年になって活発になっています。

憧れのギタリストや、理想のプレイスタイルのために、フレット交換をすることもあるのです。

ギターのフレット交換の方法とは?

ギターのフレット交換は、ギターのメンテナンスの中でも最も難易度が高いもののひとつといえます。

ギターの指板を傷つけないようにフレットを抜き取り、再び新しいフレットをジャストサイズに加工し、はめ込む必要があるからです。

フレット交換の手順そのものは、非常に繊細で複雑なもの。そのため、専門の業者に依頼することが最も安全であり、安心です。

フレット交換の工程

ギターのフレット交換をするには、まずはギターの指板をレモンオイルなどで丁寧に掃除します。手脂や汚れを拭き取ったら、丁寧にフレットを外していきます。

このとき、ネックのサイドに「バインディング」と呼ばれる装飾加工を施してあるギターであれば、バインディングごと交換をする場合もあります。ネックサイドに樹脂製のラインが入っていた場合、それがバインディングです。

フレットの取り外し作業が終わったら、再びフレットをはめ込んでいきます。

しかしながら、フレットはただはめ込んだだけでは、また不調が出てきてしまいます。

フレットは、表面に出る「頭」の部分と、指板に埋め込まれている「足」の部分に分かれています。

しっかりとフレットを指板にフィットさせるためには、「足」の部分のサイドを適切にカットする必要があるのです。

しっかりとフレット自体を加工してからはめ込むことによって、将来的にもバリの出にくい、良いフレッティングと呼べるのです。

フレット交換の納期と料金

フレット交換の納期は、依頼する修理業者や工房の混み具合によって大きく変動します。基本的には、数週間〜長くとも2ヶ月を見込んでおけば良いでしょう。

いつも予約で埋まっている有名なギター工房でない限りは、早急に作業に取り掛かってくれるはずです。

また、フレット交換の料金は、基本的には1万円〜3万円で請け負ってくれているところがほとんどです。ただし、どんなフレットを用いるかによって部品代が大きく変動します。

タングステン、ステンレス、ブラスなど、フレットの素材によっても値段は変化します。

また、ゴールドのフレットにするかシルバーのフレットにするのかでも、値段は変化しますよ。

さいごに

愛着のあるギターほど長く使いので、フレットも消耗しやすいです。

お金がない時に修理に出すのは痛い出費ですが、慣れ親しんだ相棒をこれからも使っていきたいのであれば、思い切ってフレット交換の修理に出して、さらに磨きをかけていきましょう。