ギターの修理方法

ギターのネック折れの3つの原因とは?修理方法を解説!

カイト
カイト
学生時代にバンドに明け暮れていたカイトです!

ギターのネックにヒビが入ってしまったり、そのまま折れてしまったり…

ギターという楽器にとって致命傷とも呼ばれる症状のひとつに、「ネック折れ」があります。

ギターは、そもそもヘッドからボディにかけてネックがついており、そのネックの上に走る弦を弾いて音を出す楽器。

そのため、ギタリストにとってネック折れとは、生命線を絶たれるように恐ろしい症状です。

ギターやそのネックは、基本的には木材でできています。そのため、長くギターを演奏していることで、ネック折れが起こってしまうことは珍しいことではないのです。

そこで、今回はギターのネック折れの原因と修理方法について、解説していきます。

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ギターのネック折れの3つの症状

一口にネック折れといっても、いくつかの症状に分かれます。

ギターのネック折れには、大きく分けて3つの症状があるのです。

【1】ヘッドの継ぎ目部分が木目と平行に折れてしまう症状

ネック折れの中でも最も多い状態のひとつが、ヘッド部分の継ぎ目から折れてしまっている状態です。

ギブソン系の「ヘッド部分に接ぎ木を使っている構造」のギターでは、ヘッド部分でネック折れが生じてしまうことがあるのです。

ギブソン系のギターの中でも特定のモデルや、ヴィンテージの古いモデルなどでは、ネックが「スカーフジョイント」と呼ばれるジョイント方法で繋がれていることがあります。

スカーフジョイントは、木材をそれぞれ木目に対して斜めに切断し、その斜めの断面を接着剤で固定しています。

その接着部分が外れてしまうことで、ヘッド部分のネック折れが生じてしまうのです。

【2】ネックそのものが木目と垂直に折れてしまう症状

どんなモデルでも当てはまる症状として、ネックそのものがポッキリと2つに折れてしまうことがあります。詳しい原因については後述しますが、外からの衝撃で折れてしまうことがほとんどです。

ギターのネックには、普段から数10kg単位の負荷がかかっています。

アコースティックギターでは約30〜40kg、エレキギターでも20kg〜30kgの負荷がかかっているのです。

ただでさえ強い負荷がかかっているギターのネックに衝撃が加わることで、耐久度を大幅に超えてしまい、ネック折れが起こってしまうのです。

【3】ネックに深いヒビが入ってしまっている症状

完全なるネック折れでなくとも、ネックに深々とヒビが入ってしまうこともあります。

ギターの構造上、ネックにヒビが入っている状態では、チューニングをすることも演奏をすることもできません。

そのため、ネックにヒビが入っている場合には、ネック折れとして修理を依頼することがほとんどです。詳しくは後述しますが、ネックの強度を高めるための処置がなされます。

完全なるネック折れでない場合(見えづらいところにヒビが入っている状態)では、早急に修理に出すことをしないという人もいます。

しかしながら、そのまま放置することで完全なるネック折れにつながってしまうのです。

ギターのネック折れの3つの原因

ギターのネック折れが起こる原因には、様々なものがあります。

というのも、グランドピアノやアンプなどと違い、ギターはスタジオ練習やレコーディング、ライブやメンテンスなど、頻繁に持ち運ぶ楽器だからです。

ギターに使われる木材は、外からの衝撃の影響を非常に受けやすく、さらには湿気や外気の影響も受けやすいもの。

だからこそ、ギターを演奏したり持ち運ぶ様々な場面で、注意を払う必要があるといえるでしょう。

ギターがネック折れに見舞われてしまう原因は、大きく分けて3つあります。

原因① 外からの衝撃によるネック折れ

ギターのネック折れの原因の中で最も多いのは、外から衝撃が加わることによって起こるネック折れです。

世の中には、木材を使った家具や製品はたくさんあります。しかしそんな中でも、ギターのネックに使われている木材の質量は小さく細いもの。

しかもそこにフレットが打ち込まれ、全く材質の違う指板が貼られ、弦を張ることによって数10kgという重量がかかるのです。

そのため、外からの強い衝撃を受けることによって、ネック折れが生じてしまうことにも繋がります。

外からの原因といっても、ギターを輸送中にぶつけてしまったり、ギターに重いものがのしかかってしまったりと様々なものがあります。

そんな中でもいちばん多いのは、やはり「アンプに立てかけていたギターを倒してしまった」というものでしょう。

スタジオ練習中やレコーディング中には、良いことではありませんがギターをアンプに立てかけてしまいがちです。

そのまま不注意で倒してしまい、ネック折れが生じてしまったという例は数え切れないほどあります。

原因② 湿気や外気の変化によるネック折れ

ギターのネック折れが生じる原因として、湿気や外気の急激な変化というものも挙げられます。木材でできているネックにとって、外気の変化は天敵なのです。

たとえば、ずっと押入れの中にしまっていたギターを急に出して、数日間ヘビーユースしたとします。

今までとは全く違う環境で、ネックから水分の流出が起こることによって、「チップ」と呼ばれるささくれが入ってしまいます。

そのまま放置しておくことによって、外からの衝撃には心当たりがないにもかかわらず、ネック折れが起こってしまうのです。

原因③ トラスロッドを回したことによるネック折れ

古いギターによくあることですが、トラスロッドを回したことによってネック折れが起こってしまうことがあります。

トラスロッドとは、ギターのネックの中に埋め込まれている「背骨」のような金属のロッド(棒)です。

このトラスロッドを回すことによって、ネック反りを直すなどのネック調整が可能です。

しかし、急激にトラスロッドを回したり、何年間も回していなかったトラスロッドを回すときには、ネック折れが起こってしまう可能性があるのです。

ギターのネック折れの修理方法

ギターのネック折れが起こってしまった場合、それを直すことは可能なのでしょうか?答えは、ずばり可能です。

もちろん、専門の機材を持たない素人では直すことができませんし、場合によっては楽器店に置かれている設備でも直すことができません。

ですが、専門の工房や修理業者に送ることによって、修復することは十分に可能です。

ギターのネック折れを直すには、大きくわけて2つの方法があります。

ギターのネック折れの修理方法
  1. 折れた部分をそのまま接着する方法
  2. 折れた部分の断面を調整し、再びくっつける方法

1つ目の方法は、折れてしまった面のホコリを取り除き、そのまま「クランプ」と呼ばれる固定具で固定するだけのため、比較的簡単な作業といえます。

しかし、折れた部分の断面を調整する場合は、少々面倒な作業が必要です。

折れた部分の断面を調整する方法

まず、ネック折れが起こってしまった部分の周囲の木材を、綺麗に削り取ります。

そのあと、削り直した部分にフィットする「ダボ」と呼ばれるスペーサーのような役割を果たす木材を作り、間に新しく作った木材を入れて調整するのです。

さらに、場合によってはネックに乗っている塗装を剥がし、再塗装する必要もあるため、納期も1ヶ月から3ヶ月ほどかかってしまう場合もあります。

木材を再び形作ることと、同じ塗装の色を作り出すことに、かなり長い時間がかかってしまうのです。

さいごに

ネック折れが起こってしまっても、諦めずに楽器店などに相談にいくことで、最良の修理プランを提案してくれるでしょう。

また、もしもネック折れの修理を業者などに依頼する場合には、時間には比較的余裕を持つことを心がけることが大切といえます。

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