ギターの修理方法

ギターのネック反りで音が出ない?確認と調整方法を解説!

カイト
カイト
しっかりと弦を張り替え、細かな部分の掃除も済ませたのに、ギターの音がうまく出ない…

そんな症状に悩んだことはありませんか?

もしもそのような症状が出たときには、ギターに「ネック反り」という現象が起こっている可能性があります。

弦を張っているギターのネックが曲がってしまう、すなわち反ってしまうことによって、うまく音が出ない現象を、「ギターのネック反り」といいます。

しかし、ギターのネック反りは、実は高い確率で調整・修理をすることができます。

というのもギターには、ネック反りを直すためのれっきとした調整・修理方法が存在するのです。

そこで今回は、ネック反りが起こって困っているという方向けに、ネック反りの原因やネック反りの調整・修理の方法について、詳しく掘り下げて解説していきます。

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ギターのネック反りの確認方法

ギターのネック反りの症状には、大きく分けて2つがあります。

  • 順反り・・・ギターを正面から見て、手前側にネックが曲がっている状態
  • 逆反り・・・ギターを正面から見て、奥側にネックが曲がっている状態

ギターは、フレットに弦を押さえつけることによって音程を調整する楽器です。

そのため、ギターのネックが反ってしまっている場合には、うまく音程を調整できなかったり、コードが押さえづらくなってしまうのです。

ネック反りが起こっているギターを使うことによって、自身のプレイスタイルに大きな欠点を生じさせてしまう可能性もあります。

コードを押さえるときに変な癖がついてしまうと、それを修正するのはとても難しいことなのです。

ギターのネック反りの3つの原因とは?

そもそも、ギターのネック反りはどうして起こってしまうのでしょうか?

ギターのネック反りが起こる原因は、大きく分けて3つあります。

原因① 弦のテンション(張力)によるもの

まず、もっとも基本的なギターのネック反りの原因は、弦のテンション(張力)によるものです。

外見からも分かる通りに、ギターはヘッドからボディにかけて、弦がはられています。

弦は金属製のものであり、ただ弦を張っているだけでも、相当な張力がかかっているということなのです。

エレキギターに弦を張って、チューニングを正しく合わせた場合、最低でも20kg〜30kgの張力がかかっています。

つまりは、弦を張ることによって、常にギターは引っ張られ続けているということ。

ギターのネックは木でできており、それが金属製の弦の張力に引っ張られ続けるわけですから、いやでもネックは反ってしまいます。

原因② 極度の乾燥や湿気による反り

ギターのネックは、木でできているもの。しかも、大きな木を細くカットして、人間の手で握り込めるほどの細さに整えています。

ギターのネックを製材する際、基本的には柾目(まさめ=木の木目と平行にカットする方法)のものを用います。

木目と平行にカットする方が、ネックを製材したときの強度が高まるためです。

しかしながら、中には板目(いため=木の木目と垂直にカットする方法)のものを使ったネックもあります。

これは木目の柄にこだわるためのものですが、外観と引き換えに、ネックの強度そのものは極端に低くなってしまうのです。

こうした、そもそもの強度が低いネックを使用しているギターの場合、湿度の変化によってネックが反りやすくなってしまうのです。

楽器店などでは、湿度を完全に調整した場所でギターを展示していますが、自宅ではなかなかそうもいきませんよね。

木は生き物であり、切り出して楽器になったあとでも変形していきます。

窓際や玄関の近く、押入れの奥深くなど、極端に湿度や気温の変化が起こる場所に置いておくと、ネック反りが起こりやすくなってしまうのです。

原因③ 外からの衝撃による反り

しっかりとエレキギターを管理していても、外部からの衝撃によって、ネック反りが起こってしまうことがあります。

エレキギターは、バンド活動をしていればいるほどに持ち運ぶものですし、ある程度の外部からの衝撃は仕方のないものかもしれません。

しかしながら、ギターの耐久範囲を超えた衝撃がかかると、ネック反りが起こってしまうのです。

具体的にいえば、ギターを他の楽器と重ねて持ち運んだり、エレキギターの近くに重量のあるアンプなどを置いたときには、ネック反りが起こりやすくなってしまうのです。

外部からの衝撃によるネック反りは、バンドマンやミュージシャンにとって宿命と言えるかもしれません。ただし一方で、外部からの衝撃はいちばん防ぎやすいものでもあります。

そのため、ネック反りを防ぐためには、持ち運びや保管の際に気をつけることを心に留めておきましょう。

持ち運び環境を変えるだけでも、ネック反りを防ぐことは可能だといえますからね。

ギターのネック反りの調整、修理方法

どんなに注意していても、やはりギターは木材によって作られているもの。だからこそ、ネック反りはどうしても起こってしまうものでもあります。

ですが、ご安心ください。近代に製造されているギターには、ネック反りを直すことができる機能が予めついているものが多いです。

ネック反りを直すためには、大きく分けて2つの方法があります。

ギターに内蔵されている「トラスロッド」を回す方法と、ギターのネックをまっすぐな状態へとすり合わせる方法です。

【1】トラスロッドを回す方法

ネック反りを直す方法で最も基本的でスタンダードなものは、ギターに内蔵されているトラスロッドを回す方法です。

トラスロッドとは、ネックの中に背骨のように埋め込まれている金属のロッド(棒)のことを指します。

半世紀ほど前に作られた古いモデルのギターには搭載されていないこともありますが、近代において「新品ギター」として売られているほとんどのギターには、このトラスロッドが埋め込まれています。

トラスロッドは、ヘッドの付け根部分、またはネックとボディの付け根部分にレンチを差し込むことによって、回すことができます。時計回りに回すと、ネックに「逆反り」の力がかかり、反時計回りに回すと、ネックに「順反り」の力が加わります。

ですが、トラスロッドを回す際には注意が必要です。

というのも、ネックの木材の乾燥の状態などによっては、トラスロッドを回した瞬間にネックが完全に折れてしまうこともあるからです。

そのため、もしもトラスロッドの位置がわかっていたとしても、しばらくトラスロッドを動かしていないギターに関しては、楽器店のリペアスタッフに委ねることをおすすめします。

【2】ギターのネックをすり合わせる方法

ネック反りをトラスロッドを回して直そうと思っても、すでにトラスロッドが限界まで回っているケースでは、トラスロッドによってネック反りを直すことができません。

そんな場合には、ネックそのものを削ることによって、再びネックをまっすぐな状態に直すという方法があります。

これを、ネックの「すり合わせ」といいます。トラスロッドを用いてもネックの反りを直せない場合には、ネックの木材を削る必要があるのです。

これには、まずは指板に打ち込まれているフレットを全て外し、ローズウッドまたはメイプルという木材で作られている指板を削ります。ここまでの作業となると、小さな楽器店では修理を受け付けてくれない場合もあります。

そういった場合には、楽器店からギター工房などの専門的な設備が整った施設へと外注されることが一般的。

施術には時間がかかりますが、このネックをすり合わせる方法によっても、ギターのネック反りを直すことができます。

さいごに

ギターのネック反りは、最初は慌てますが、しっかりと直することができます。

ネック反りしないためにも、ギターを弾かないときは、なるべく弦はゆるめるようにしておきましょう。

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